山内の授業のページ

08年度春学期 コンピュータネットワーク

アクセス数 2110  このページの最終更新 2008-04-24 (木) 16:15:26

4/21 教科書は生協で購入できるようにしてあります。次回(25日)の授業に間に合うように入手しておいてください。

> スケジュール表

授業の目標

この授業では、インターネットで広く使われているTCP/IPプロトコルの概要を学びます。授業全体の達成目標は、(1) インターネットの仕組を理解し説明できること、(2) 問題点とその本質的な原因を理解し、解決について議論できること、(3) 簡単なネットワークを、資料を見ながら自分で設計・設定・運用できること、です。

この分野は、少数の基本理論の上に様々な技術が構築される物理学などと違って、こまごました考え方・約束・実体(実装)の集合=羅列だという側面があります。つまり、美しい理論もないし、理論さえ分かればすべて導き出せるというような美しさもありません。個人的な見解ですが、歴史が浅いため、なのと、コンピュータが元々工学的な素地を強く持っているため、だろうと思います。

授業の中でも、雑学=細かい知識の羅列を避けたいのですが、どうしてもそういう傾向が強くなります。その中で、いくつかの主だった考え方(思想、フィロソフィー、たとえば「自律分散」はその例)を抽出して説明します。それは理解してください。

枝葉の雑学は、一方で覚えなければ何も出来ないのですが、他方では覚えてもすぐに古くなってしまいます。枝葉の雑学を今すぐ無理に覚える必要はありません。本当に必要になったとき(たとえばその分野で仕事をするとき)には、その時点での最新の雑学を覚えざるを得なくなります。

でも、雑学の中にある基本原理(考え方)は、きちんと「理解」しましょう。考え方は覚えるものではありません。むしろ「自分がそれに沿って考えることが出来る」というのが達成目標になります。つまり(覚えるのではなくて)、自分の中に取り込んでしまえ、と言っています。また、その原理を理解するために必要なものの名前・言葉などは、覚えなければなりません。

講義の進め方

スケジュール

授業はスケジュール表に従う予定です。全体には、最初に全体の枠組(階層モデル)を理解し、 次いでそれぞれの層の考え方や機能を学びます。

教科書

教科書は、竹下隆史・村山公保・荒井透・苅田幸雄著、マスタリングTCP/IP 入門編 (第4版)を使います。授業内容は教科書にほぼ沿って進めることにします。
(注意)第3版と第4版は内容・章立てが変更になっているところがあります。授業では 第4版を用いてページ等を指定します。

第13・14回で予定している授業内容は、教科書にはあまり触れられていませんが、授業の中で適宜追加解説します。

TCP/IPに関する参考書は、図書館や大きな本屋に行くと棚を1つ占領するぐらいたくさん出ています。つまづいた時、自分に合った本を探して見るのもよいと思います。どの本も、書いてある項目はほぼ同じような気がします。

1つだけ本格的な教科書を紹介しておきます。

教科書でカバーされていない内容(13・14回)の参考書の例:
  セキュリティ: タネンバウム「コンピュータネットワーク」第8章
  著作権: 岡本薫「マルチメディア時代の著作権」(全日本社会教育連合会)
もっと他にもいろいろとあります。

授業の進め方

授業の前に教科書の該当する部分(スケジュール表を参照)を読んで、 予習しておいてください。授業は教科書を読んであることを前提に進めます。
またいろいろなネタを前もって見たり試したりしてもらいます。これも授業の前に 試してあることを前提にし、授業中にそれについて答えてもらったりします。

理解して欲しいポイントを3種類に分けることにしました(今年からためす方式です)

  1. レベル1(★印)のポイントは、「これを理解していないとこの授業を終えたこと にならない」という、最低限・必須の内容です。これを単位を出す条件とします。 殆どのポイントは「理解する」タイプのものです。「覚える」のではなく「理解」 してください。
  2. レベル2(資料中、マークなし)のポイントは、「TCP/IPやインターネットを語る以上、 この程度は分かってるとよいな」というポイントです。単位の条件にはしませんが、 一通り理解して欲しいと思っています。これが全部できれば100点になるようにします。
  3. レベル3のポイントは、「専門家なら知っているはず」というポイントです。 幅が広いし雑学にわたるところも多いので、この授業の達成度としては評価しません が、ネットについて専門家と議論するときはこのぐらい知らないと恥をかくでしょう。 授業の中でも、雑談・脇道として触れることがありますが、中心には据えません。 教科書やタネンバウムの本に出てくる内容で、レベル1・2に含まれないものは、 このレベル3とみなすことにしましょう。

評価

この授業の評価は、平常点(中間試験)60点+期末試験40点の和を素点とします。
中間試験は筆記試験(持込不可)を授業時間枠内に3回(20点×3)、 また期末試験は筆記試験(持込不可)を期末試験期間中に行います。

上記の素点が60点以上で、かつ、中間試験を2回以上+期末試験を受験した場合に 合格とします。
但し、公休等格段の理由で試験を欠席した場合は、欠席の事情を勘案して、 期末試験終了後に追試験などの救済措置を講じることがありますので、 期末試験時に申出てください。
その他の理由で、中間試験を2回以上欠席もしくは期末試験を欠席した者には、 単位を与えないこととします。
なお、中間試験を(1回のみ)欠席した場合の成績は、上記救済措置の対象とならない 場合は欠席分を0点として採点します。それでも他の試験で十分な点数を取っていれば 合格できる(60点以上になる)はずです。

各項目での配点は、
上記レベル1をすべて理解して答えられれば60%(学期総和で60点分)、
レベル2を67%理解して答えられれば追加で40%(学期総和で40点分でレベル1と合計 すると100点になる)(もしレベル2を100%すべて正しく答えられれば追加が60%、 レベル1と合計すると120点になる)、
とします。レベル3は出題しません。自分のために勉強してください。

出席は取りますが、山内の便利のためであり、点数としてはカウントしません。 たとえば授業が身に合わない場合、自習によって合格レベルに到達すれば、 それでも合格とします。欠席が続く学生に対しては、一言声をかけるつもりです。

なお、中間試験は授業時間内に行うので、その時間は 出席して受験する必要があります。中間試験は、それ以外の受験方法は提供しません。

> スケジュール表


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