山内の授業のページ

09年度春学期 コンピュータネットワーク

アクセス数 1570  このページの最終更新 2009-05-10 (日) 16:49:01

教室変更: 4/24から、5105教室へ、変更になります

> スケジュール表

授業の目標

この授業では、インターネットで広く使われているTCP/IPプロトコルの概要を学びます。授業全体の達成目標は、(1) インターネットの仕組を理解し説明できること、(2) 問題点とその本質的な原因を理解し、解決について議論できること、(3) 簡単なネットワークを、資料を見ながら自分で設計・設定・運用できること、です。

この分野は、少数の基本理論の上に様々な技術が構築される物理学などと違って、こまごました考え方・約束・実体(実装)の集合=羅列だという側面があります。つまり、美しい理論もないし、理論さえ分かればすべて導き出せるというような美しさもありません。個人的な見解ですが、歴史が浅いため、なのと、コンピュータが元々工学的な素地を強く持っているため、だろうと思います。

授業の中でも、雑学=細かい知識の羅列を避けたいのですが、どうしてもそういう傾向が強くなります。その中で、いくつかの主だった考え方(思想、フィロソフィー、たとえば「自律分散」はその例)を抽出して説明します。それは理解してください。

枝葉の雑学は、一方で覚えなければ何も出来ないのですが、他方では覚えてもすぐに古くなってしまいます。枝葉の雑学を今すぐ無理に覚える必要はありません。本当に必要になったとき(たとえばその分野で仕事をするとき)には、その時点での最新の雑学を覚えざるを得なくなります。

でも、雑学の中にある基本原理(考え方)は、きちんと「理解」しましょう。考え方は覚えるものではありません。むしろ「自分がそれに沿って考えることが出来る」というのが達成目標になります。つまり(覚えるのではなくて)、自分の中に取り込んでしまえ、と言っています。また、その原理を理解するために必要なものの名前・言葉などは、覚えなければなりません。

講義の進め方

スケジュール

授業はスケジュール表に従う予定です。全体には、最初に全体の枠組(階層モデル)を理解し、 次いでそれぞれの層の考え方や機能を学びます。

教科書

教科書は、竹下隆史・村山公保・荒井透・苅田幸雄著、マスタリングTCP/IP 入門編 (第4版)を使います。授業内容は教科書にほぼ沿って進めることにします。
(注意)第3版と第4版は内容・章立てが変更になっているところがあります。授業では 第4版を用いてページ等を指定します。

第13・14回で予定している授業内容は、教科書にはあまり触れられていませんが、授業の中で適宜追加解説します。

TCP/IPに関する参考書は、図書館や大きな本屋に行くと棚を1つ占領するぐらいたくさん出ています。つまづいた時、自分に合った本を探して見るのもよいと思います。どの本も、書いてある項目はほぼ同じような気がします。

1つだけ本格的な教科書を紹介しておきます。

教科書でカバーされていない内容(13・14回)の参考書の例:
  セキュリティ: タネンバウム「コンピュータネットワーク」第8章
  著作権: 岡本薫「マルチメディア時代の著作権」(全日本社会教育連合会)
もっと他にもいろいろとあります。

授業の進め方

授業の前に教科書の該当する部分(スケジュール表を参照)を読んで、 予習しておいてください。授業は教科書を読んであることを前提に進めます。
またいろいろなネタを前もって見たり試したりしてもらいます。これも授業の前に 試してあることを前提にし、授業中にそれについて答えてもらったりします。

授業でのいろいろなアクティビティを、E−ラーニングシステムを借りて、行います。
  http://oregano.yy.is.sci.toho-u.ac.jp/moodle 
をアクセスし、先頭ページのコース一覧から、コンピュータネットワーク09を選んでください。
ログイン画面が出たら、習志野キャンパスのメールと同じID+パスワードでログインしてください。
ウィークリーアウトラインが出ればOKです。週ごとの授業活動を書いたページです。配布したプリントと同じものがpdfファイルとして載せてあります。(4/6現在は、まだアクティビティを殆ど定義していません。)

評価

この授業の評価は、平常点50点+期末試験50点の和を素点とします(シラバス原稿から変更)。
中間試験は筆記試験(持込不可)を授業時間枠内に2回、 また期末試験は筆記試験(持込不可)を期末試験期間中に行います。

09/05/10追記

記述式の試験をなぜするのか、という質問があるのですが、その答として、山内がみなさんに期待していることを、もう一度考え直してみました。
山内は授業で以前から、『記憶していることではなくて、理解していること』と言い続けています。
でもこの表現ではうまく伝わっていないらしい。というか、学生としてどうしたらいいのかわからない、つまり具体性がないのでしょうね。数学などでは「計算問題演習ができるようになる」という形で「理解する」(つまり覚えているだけでなくて、応用もできる)のも考えられますが、山内の担当するハード・OS・ネットワークなどでは「考え方を応用して新しいシステムを作ってみる」というのもなかなか難しく、悩んでいました。
それで、こういうのはどうでしょうか?

お話が作れること。
たまたま「ストーリーテリング」というキーワードが目を引きました。そうなんです。 『XXXについて説明せよ』というのは、山内にとって大抵の場合、単に『それはYYYである』という言いかえではなくて、『どうしてそんなものが必要なのか』とか『ほかの事とどうつながるのか』とか『なぜそんなことを考えたのか』とか『煎じ詰めるとこういう筋立てなのだ』いった説明をしてくれることのようです。
つまり、『こんな風に位置づけられるんだよ、こんな風に大切なんだよ、こんな風に考えたから出てきたんだよ』といったお話が自分で語れることを要求しているみたいなのです。
こういうお話を自分で語れるようになって欲しい。なぜなら、そのような物語を考えることは、新しくものを考えるときのヒントの蓄積につながると思っているからです。

上記の素点が60点以上で、かつ、すべての試験を受験した場合に合格とします。
但し、公休等の格段の理由で試験を欠席した場合は、欠席の事情を勘案して、 期末試験終了後に追試験などの救済措置を講じることがありますので、 期末試験時に申出てください。
その他の理由で試験を欠席した者には、単位を与えないこととします。

出席は取りますが、山内の便利のためであり、点数としてはカウントしません。 たとえば授業が身に合わない場合、自習によって合格レベルに到達すれば、 それでも合格とします。ただし、‐魴錣箸靴藤儀遑呼までに申し出ることとし、 △海両豺腓任眞羇屐Υ末試験には出席しなければなりません。

> スケジュール表


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