山内の授業のページ
アクセス数 2602 このページの最終更新 2011-06-27 (月) 11:34:05
学期内のレポート課題は3回を想定していましたが、適当な課題にならないので、2回のみにします。
学期末のレポート課題を準備しました。 ⇒
期末課題.pdf
2011年春学期 バイオインフォマティクス基礎論 †
火曜日 4限
授業の目的 †
「バイオ」(生物学・生命科学)を適用の中心分野としたときの、「インフォマティクス」(情報学 〜 大量のデータから意味ある情報を知的処理によって抽出)のさまざまな手法・原理を学ぶ。
- インフォマティクス(情報学、非常に幅広い)のうち、生命科学に適用されている手法・原理に限定して学ぶ。インフォマティクスの応用分野は、当然、生命科学だけではなく、ここで概観する手法・原理は他の分野にも適用されるものである。
- インフォマティクスは、特にアルゴリズムや処理方法を中心にして概観する。
- 生命科学・生物学については、適用の対象として理解する程度にとどめる。生命科学の系統的な理解は、別途その分野の教科書等を参照して欲しい。
やさしい入門書の例: 「ファーストブック 生命科学がわかる」
工藤佳久・都筑幹夫、技術評論社、978-4-7741-3613-4、平成20年10月 1780円
- 生命科学の研究者が使うためのハウツーではない。生命科学者にとってバイオインフォマティクスはツールであって、使いこなすことが目的で、原理は興味の対象外である事が多い。「バイオインフォマティクス」を称する教科書も、そのような本があるが、それはこの授業の目指すところではない。具体的にはネット経由で遺伝子データベースをアクセスするやりかたの解説や、Perlなどの言語と生命科学用パッケージ(たとえばBioPerlなど)を使ってデータ処理プログラムを作る解説などである。
- 逆に、情報処理のための生物学、たとえば、生命現象を利用した計算処理(ニューロコンピューティング、遺伝的アルゴリズム、生命化学反応による情報処理など)は授業の対象とはしない。(注)これらはそれぞれに面白いテーマであるし、特に最後の生命化学反応を素子とするコンピュータはほとんど未知であって興味深いのだが、この授業では対象としない。
前提知識 †
- 生命科学についての予備知識は、最低限として高校の生物や啓蒙書レベルの程度を求める。授業の進展につれて、興味を持っていろいろな本を読んで欲しい。
- 情報科学・情報処理についての予備知識は、情報科学科3年生としてのレベルを求める。アルゴリズムとは一般にどのようなものかを理解していること、アルゴリズムをプログラム化できること、コンピュータおよびネットを操作できることなど。授業で扱う特定のアルゴリズムについては、特に前提知識は不要である。
授業スケジュール(as of 2011/02/22) †
授業の進め方・評価・教科書などについて †
授業の進め方:
教科書:
- 「バイオインフォマティクスの数理とアルゴリズム」 阿久津達也著 共立出版 4-320-12178-2 3,000円
アルゴリズムの説明は、この本をベースにして行い、随時必要に応じて他の本の説明を紹介する。
参考書: いずれも、図書館にある。その他、授業中に必要に応じて紹介する。
- 「バイオインフォマティクス基礎講義」A.M.Lesk、岡崎康司他訳、MEDSi 4-89592-343-6
- 「バイオインフォマティクス入門」J.C.Setubal他、五条堀孝他訳、共立出版 4-320-05580-2
- 「バイオインフォマティクスのためのアルゴリズム入門」 N. C. Jones他、渋谷哲朗・坂内英夫訳、共立出版、4-32005650-3 (アラインメントの説明が非常に丁寧)
評価
- 授業内課題(60点)、期末試験(40点)の合計点を評価とする。
オフィス・アワー
- 当面は金2限と火3限 (春学期開始後、変更の可能性あり)
- その他、空き時間には随時。 空き時間は 週間予定 と その日の予定 を参照のこと
場所は4号館5階 4541室
メモ: 清水謙多郎先生の資料
メモ: JSTバイオインフォマティクス推進センターゲノム解析ツール リンク集
2011年度課題 †
2010年度分の第7回進化系統樹(2)演習課題のための資料とデータ例 †